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国連ESCAP、カンボジアの社会・環境的側面での遅れを指摘

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国連ESCAP、カンボジアの社会・環境的側面での遅れを指摘

国際連合のアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が、発表した「アジア太平洋地域経済社会調査2015年版」で、カンボジアは近年、経済成長率が年7%台で推移し著しい発展を遂げているものの、社会制度や生活環境面などでは依然として根深い課題を抱えており、今後も持続的で健全な成長が求められると報告されています。

この調査は、アジア太平洋地域の53カ国について、経済動向や経済成長率予測を中心に毎年報告されています。
2015年版の調査では、「包括的な成長の実現」と題し、カンボジアを含む20カ国前後を対象に、貧困、労働、教育、保健、環境、エネルギーなどに関する指標に基づき、「社会全体がどのぐらい成長しているか」について1990年代からの変化を分析しています。

カンボジアについては、2015年から2016年にかけて7.3%前後の経済成長率が見込まれると予測されており、主要輸出産業である縫製業と外国からの直接投資が盛んな建設業、近隣諸国からの旅行者の増加が見込まれる観光業が、経済成長を牽引するとの分析されています。

一方で、縫製工場労働者の月額最低賃金が、100ドル(約1万2500円)から128ドルに引き上げられ、今後も定期的に見直される予定であることなどから、縫製業の国際競争力は衰え、今後は製品の高付加価値化や生産性の向上などにより、国際競争力を高めなければならないと指摘しています。

カンボジアの総人口に対する最貧困層(1日を1.25ドル未満で生活する層)の割合は、1990年代初めの44.5%から、現在では18.6%にまで減少しています。
また、1人当たり国内総生産(GDP)は、1990年の242ドルから2013年には709ドルにまで上昇していますが、カンボジアが必ずしも豊かになったとは言い切れないと指摘しています。

中等教育への進学状況とその男女差、国民が平均的に教育を受ける期間、5歳以下の子供の死亡率などから算出した「成長の社会的側面」では、カンボジアは0.49(満点は1)にとどまり、今回の分析対象となった23カ国中21位となっています。

さらに厳しい評価が出たのが「成長の環境的側面」で、これは、トイレなど衛生的な環境をはじめ、安全な水の供給、森林面積の変化、化石燃料の消費、温室効果ガスの排出量などから算出され、この分析は25カ国が対象で、カンボジアは最下位の25位でした。

カンボジアの首都プノンペンには商業ビルや高級タワーマンションが相次いで建設され、高い経済成長率と好調な発展ぶりを誇示しているかのようにみえますが、首都から一歩出れば、電気や水にも不自由な村落が至るところにあります。
また、好景気で求人は増えているのに、雇用側が求める熟練労働者や必要な教育を受けた労働者が足りないという問題も深刻化しています。

今回のESCAPの調査では、このようなカンボジア急成長の歪みの部分が改めてクローズアップされました。

参考:SankeiBiz 海外情勢ニュース(2015年6月3日)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150603/mcb1506030500013-n1.htm

参考:ESCAP「Economic and Social Survey of Asia and the Pacific 2015」(2015年5月14日)
http://www.unescap.org/resources/economic-and-social-survey-asia-and-pacific-2015

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