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金密輸ビジネスのカラクリをわかりやすく解説してみた

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金密輸ビジネスのカラクリをわかりやすく解説してみた

2017年9月2日付の日経新聞の記事によると、日本への金の密輸が増えているとあります。

“金の密輸業者にとって、日本は急速に「主力市場」となっている。(中略)日本では金の輸入時に消費税が課税され、課税額は国内で売買される際に買い手が消費税として支払う。輸入時の課税を回避できれば、密輸業者は消費税分の利益を得られる。14年4月に消費税率が5%から8%に上がったため、密輸は急増した。”

この取引がどのようなカラクリになっているのか、わかりやすく解説したいと思います。

金輸入の4つのステップ

たとえば、香港で購入した金貨を日本で販売する場合、大きく以下の4段階の流れになります。

①日本円を香港ドルに両替する
②香港で、香港ドルで金貨を購入する
③日本の通関で、消費税(8%)を支払う
④日本で、金貨を日本円で売却する

①日本円を香港ドルに両替する
日本円⇒香港ドルの両替は、日本で行っても香港で行っても構いませんが、香港で高レートの両替屋が多く集まっている「重慶大厦」にある両替屋の場合で見てみましょう。2017年9月5日付で、1円=0.0716香港ドルという為替レートです。
http://www.ksme.hk/ratetable.pdfhttps://drive.google.com/file/d/0B20Jf_15jd2NWEVKZUtNX01RVDA/view

②香港で、香港ドルで金貨を購入する
香港にあるハンセン銀行で1オンス金貨を購入する場合、10,890香港ドル/枚(2017年9月5日付)となります。
https://bank.hangseng.com/1/2/rates/gold-prices

金貨購入に必要な10,890香港ドルを入手するには、①で記載したレートで両替すると152,095円が必要です。

③日本の通関で、消費税(8%)を支払う
「20万円以内」の免税範囲におさまらない場合は、通関で消費税8%を支払う必要があります。購入価格が10,890香港ドル(≒152,095円)ですので、消費税は12,168円となります。

④日本で、金貨を日本円で売却する
日本国内で1オンス金貨を売却する場合、たとえばゴールドショップ三菱の店頭買取価格は、156,858円/枚(2017年9月5日付)となります。
http://gold.mmc.co.jp/market/gold-price/

密輸業者がとるポイント

金密輸業者にとってのポイントは2つです。
1つ目は、密輸なので日本の通関で消費税を支払っていません。つまり、1オンス金貨1枚を輸入販売した場合、156,858円-152,095円=4,763円の利益が確定できることになります。
正規ルートでの輸入の場合、金貨仕入にかかるコストは消費税含めて164,263円となり、店頭買取価格を超えるため当然ながらこのスキームは成立しません。

2つ目は、現在の店頭買取価格は消費税8%が含まれていますが、仮に消費税が10%に上昇した場合は店頭買取価格も159,762円まで上昇することになります。消費税が上がれば上がるほど、密輸業者にとっては旨みが増えます。

金貨取引は香港では非課税なのに対して日本では消費税が課税されるという歪みが、密輸業者にとっての金脈を生み出しているというわけです。

参考:
2017年9月2日 日本経済新聞「金密輸、狙われる日本 消費税で『うまみ』」
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGH30H0D_S7A900C1SHA000/?dg=1

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