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Session9.ビットコインはこれからどうなる!?~専門家に聞く、仮想通貨との賢い付き合い方

世界の資産運用フェア

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Session9.ビットコインはこれからどうなる!?~専門家に聞く、仮想通貨との賢い付き合い方

「第6回 世界の資産運用フェア」 パネルディスカッションレポート

Session9.ビットコインはこれからどうなる!?~専門家に聞く、仮想通貨との賢い付き合い方

■開催日時:2017年8月26日(土) 16:45〜17:15(30分)
■開催場所:大手町サンケイプラザ4Fホール
■モデレータ:内藤忍
■ゲストスピーカー:㈱bitFlyer 執行役員CFO 金光碧氏
■レポーター:黒坂 岳央


今、世間の注目を集めているビットコイン。投資商品として購入を検討している人も多いだろう。
そんなビットコインのパネルディスカッションは、立ち見席が出てしまうほどの盛り上がりを見せた。

bitFlyer CFO金光さんと内藤さんの意外なご縁

今回、ビットコインのパネラーを務めた金光氏は、一橋大学を卒業した後にゴールドマン・サックスで10年勤務を経て、現在はbitFlyerのCFOを務めている。

金光氏と内藤忍氏の最初のご縁、それは金光氏がマネックス証券でアルバイトをしていたことがきっかけだった。
当時、マネックス証券の学生バイトは「つくし」(植物のつくしのようにグングン伸びて成長できるから)といわれており、そこで内藤氏と出会うことになったとのことだ。縁とは不思議なもので、どこでどうなるか本当に分からないものだ。

bitFlyer社の歴史

金光氏はまず、bitFlyerの会社の歴史について触れた。

bitFlyerは今ではビットコインの取引所としては日本最大級の規模と知名度を誇る企業だが、その設立は2014年1月とわずか3年7ヶ月前で最近のことだ。現CEOの加納氏と小宮山氏が一緒に作った会社で、わずかな期間で「国内ビットコイン取引所=bitFlyer」というスタンディングを確立。

ビットコインは2013年にアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)議長のベン・バーナンキ氏が仮想通貨の可能性について触れたことで、価格は100倍に上昇、これにより一気に話題になった。その後、ビットコインが日本にやってきて、誰でも購入できるようにしたのが紛れもないbitFlyerだ。

しかし、現在に至るまでの道は決して平坦ではなかった。ビットコインの歴史に大きな爪痕を残した「マウントゴックス事件」により、bitFlyer社に冬が訪れた。マウントゴックスは渋谷にあった。現bitFlyerのようにビットコインの取引所を運営していたが、お客さまから預かっていたビットコインを消失させてしまったことにより、「ビットコイン=危険」という誤った理解を広げることになってしまった。
しかし、正確にはこの認識は正しくない。ビットコインそのものが危険なのではなく、マウントゴックス取引所がきちんとしていなかっただけに過ぎず、仮想通貨が危ないというわけではないのだ。
その証拠に、全世界で取引されているビットコインは、現在までに一度もシステムダウンすることはなく、正常に稼働を続けている。

bitFlyer社は最初から現在の取引所という形態を取っていたわけではなく、最初は「販売所」としてビットコインの売買の仲介をしていた。その後、同社は成長を続け、2015年の取引高は10億円程度だったが、その後成長を続けて今年2017年は1兆円を超えることが現実味を帯びてきた。今やbitFlyer社はビットコインを扱っている取引所の中で、もっとも信用のおける会社のひとつに成長。まだまだ歴史の浅い、できたてホヤホヤのベンチャー企業のようなイメージがあるが、その経営は質実剛健そのもの。株主には3メガバンクが出資しており、会計監査人が財務諸表監査を行っているのはビットコイン取引所の中でもbitFlyerのみだ。
また、今回登壇されたCFOの金光氏を始め、経営陣やコンプライアンスにはゴールドマン・サックス出身者がその名を連ねているのも特徴的だ。オフィスは赤坂にあり、金光氏によると、会社の雰囲気はベンチャーぽいが、やっていることは金融的なお硬い雰囲気とのことだ。

ビットコインは世界中で使えるSuicaのようなもの

代表的な仮想通貨であるビットコインとは何か?まだまだ分からない人もたくさんいるだろう。まったく知識のない人に説明するならば「世界中で使えるSuicaのようなもの」と金光氏は語る。

昔は使用する人が少なかったインターネットだが、今では誰もが当たり前のように使用している。それと同じようことがビットコインにも起き、今後はあらゆる決済にビットコインを使う時代が来るだろうと金光氏は予想する。

ビットコインの分裂騒動について

記憶に新しい8月1日のビットコイン分裂騒動についても金光氏は分かりやすく解説。

ビットコインの需要の高まりとともに、ある問題が顕在化してきた。
それが「処理速度の低下」だ。
その理由は明快なもので、ビットコインが送金処理をして先方に着金する、いわゆる「取引確定」までに日数がかかるようになっていった。
需要の高まりとともにビットコインの処理速度が低下していくことに合意できない人たちが「ビットコインキャッシュ」を作った。
この分裂騒動は一躍世界の注目を浴び、「ビットコイン消失」などと言う人も現れたが、実際にはスピンオフに近い。

この分裂騒動のユニークなポイントは、分裂騒動以前からビットコインを持っていた人は、これまで持っていたビットコインに加えて、ビットコインキャッシュを新たに付与された点だ。分裂が起こったのは8月1日、当時は1ビット31万円前後だったが、分岐した後は1ビットコイン/31万円と、1ビットコインキャッシュ/4万円くらいになった。つまり、分裂前に1ビットコインを持っていた人は、何もせずに分裂後に4万円のビットコインキャッシュをもらえた格好となった(その後、ビットコインの価格は上がり続けて、1ビットコイン/50万円近くまで上昇した)。

このビットコイン分裂騒動について、金光氏は「リスクがないわけではなかったが、そこまで騒がれていたほど心配するものではなかった」と説明し、またビットコインはこれからも仮想通貨として存在し続けていくだろうと続ける。
「世界中に1000以上ある仮想通貨の中の一つとして、分裂騒動で生まれたビットコインキャッシュも生き残っていくだろう。しかし、仮想通貨の将来がどうなるか?それは誰にも分からない。」と話していた。

さまざまな種類のある仮想通貨

世界中に1000以上存在する仮想通貨の中には、詐欺じみたものも混じっている。実は仮想通貨を新しく作ること自体は技術的にはそれほど難しいことではない。ブロックチェーン技術を持っているものであればあっさり作れてしまう。

そして数ある仮想通貨はすべて同じというものではなく、通貨によってその機能や特性は大きく分かれる。ビットコインに似たものとしてライトコインがあったり、イーサリアムというコインはスマートコントラクトの機能を有すると違いがある。同じ仮想通貨というカテゴリではあるが、ビットコインとは別物だ。どんな違いがあってどんな機能を持っているのかは理解して購入するべきだろう。また、一度誕生した仮想通貨は永遠ではなく、需要を失った時にその仮想通貨も終わりを迎える。だから仮想通貨の全てに価値があると考えるべきではない。通過なのでたくさんの人が使うことでスパイラルが起こり、そして需要と供給によって価値が出るものだ。

ビットコインのこれから

今、世界中のビットコインに関心がある人が知りたいこと、それは「ビットコインはまだ上がるか?」ということだろう。

ビットコインの価格は、マウントゴックス事件直後は1ビットコイン/2万円台だった。その後、2016年にビットコインの半減期が起こり、そこで7万円になって「バブルだ」といわれ、年末に10万円に上昇して「完全にバブル」と騒がれたが、現在は50万円に迫る勢いだ。

ビットコインはボラティリティが高く、ドル円の為替変動の10倍くらいのインパクトを持っている。つまり、ドル円で1円動くところが、ビットコインだと10円動くようなものだ。ボラティリティの高さは、すわなちリスクの高さでもあるので売買には注意が必要だ。

「ビットコインはコインそのものを売買することが全てではない」と金光氏はいう。そう、ビットコインを次世代の決済手段として興味を持っている人も多いのだ。日本だとユーザー数100万人いるといわれており、これは人口の1%足らず。売買で儲ける以外に、決済手段として興味を持っている人が増えていけば成長の裾野はとても広い。
大手家電量販店などでも取扱を開始するようになれば、より多くの人が参入する。そうなるとまた価格が上がる。興味を持って少し買ってみようという人が増えると、価格が上昇する。価格が上昇すると一部の人が売却をして、値段が下がるがそうなるとまた買ってみようという人が増える。このサイクルが相場を形成していくことになる。

今のビットコイン市場は、「20万円くらいに下がったら全力で買おう」と考えている人が多いが、実際はそこまで下がることはもうないだろう。ビットコインの相場予想にはテクニカル分析やチャート分析は通用しない。需要と供給に影響を与える情報や、他の通貨との性能の違いなどをみて判断するべきだ。

今後も環境がコロコロ変わっていく。新しい正確な情報を仕入れ続けることが重要だ。

ギャラリー

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